心身のリフレッシュ 〜アクティブレストとパッシブレスト |
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今年は梅雨が長引いていますね。 天候がはっきりしないと気分や体調もすっきりしないことが多いと思います。 今週は診療以外に外の仕事や書類書きに追われ慌ただしい1週間でした。あいにくの天気でしたが、思い切って土曜日の診療後、新幹線に飛び乗り、東京で束の間のリフレッシュをしました。 ここで休養のとり方についてのお話をしたいと思います。 疲れた時のリフレッシュ方法には、積極的休養(アクティブレスト)と消極的休養(パッシブレスト)があります。 自分の趣味、運動だったり旅だったり映画鑑賞だったり、人によって興味関心は異なりますが、好きなことをしてリフレッシュするのが、積極的休養。 一方、大の字になって寝そべったり、瞑想したり、睡眠を十分とって体と頭をゆっくり休ませるのが、消極的休養にあたります。 この2種類の休養を上手く組み合わせることで質の良い休養をとることができます。 普段デスクワークやじっとしていることが多い人は、体を動かすリフレッシュを多めに取り入れ、体を使うお仕事の方は、ゆったり過ごす時間を大切にされるのがお勧めです。 健康な時には、意識しなくても、この2種類の休養方法を適度にとっていることが多いですが、病気をした場合はどうでしょうか? たとえば骨折などの怪我をした時を思い描いてみてください。骨折直後(急性期)は患部を動かさないようにギブスをして体を休めます。そして、治ってきたら(回復期)ギブスをとって、動きづらくなった体のリハビリをします。 うつなどの精神不調の際にも、同じようなことが言えます。 病気のなり始め(急性期)は、睡眠を十分とってゆっくり休みます(消極的休養)。そして徐々によくなってきたら(回復期)、元の生活に戻れるよう心身のリハビリをしていきます(積極的休養を取り入れる)。 もちろん、その方の病状や病期によっても異なりますので、ご自身がどのような回復状況にあるのか、今一度確認してみて下さいね。 疲れた時には自律神経も乱れやすいものです。ウォーキングや軽い体操などリズミカルな運動は、脳内神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促し、気分や自律神経のバランスを整えてくれます。 疲れをため込まないためにも、アクティブレストとパッシブレストを上手に取り入れていけるといいですね。 |
2019年7月14日(日) |
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