アサーション〜自他尊重の自己表現 |
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連日猛暑🌞が続きますが、皆さま、熱中症にならないよう気をつけてくださいね。 決して無理をしないで、水分と栄養、睡眠をしっかりとって盛夏を乗り切りましょう! ところで、日々診療していると、対人関係でストレスを感じている方が沢山おられます。 今月は、メンタルヘルスとして対人関係のあり方やストレス対処について、順次お伝えしていきたいと思います。 心が苦しくなって来院する方 とても人思いで気遣いが多く、人から頼まれると決して断らない。自分が我慢すればいいと思い、言いたいことも遠慮してしまう。 忍耐強く相手のために頑張るけれど、ついには身体や心がへとへとになってしまう。。 そんなあなたへ 自分の気持ちを押し殺さなくていいよ。相手のことを大切にするのと同じくらい自分のことも大切にしてあげて。勇気をもって自分の考えや気持ちを素直に伝えてみよう。 もし、あなたの意見が相手に受け入れてもらえなくても、落ち込まないで、堂々としていればいいよ。相手にもそれなりの意見があり、どう考えるかは相手の自由でもあるからね。 私たちは、人と関わる際に思ったことを言えずにいると、憂うつな気持ちになったり欲求不満や怒り、ストレスをため込んでしまったりします。そして、長く続くと、心や身体の変調を来たしてしまいます。 対人ストレスを減らし、さらに心身不調の予防のためにも、アサーショントレーニング(自分の言いたいことを上手に相手に伝えるための練習)がお勧めです。(参考図書:改訂版アサーション・トレーニング 平木典子著) このようなコミュニケーションスキルを身につければ、相手を思いやりながら自分の意見を言えるようになります。 アサーションとは、相手の立場や意見を尊重しながら、自分の考えを主張する「相手と自分を大切にしたコミュニケーション方法」です。つまり、自他尊重の自己表現です。 相手と対等な目線に立ち、円滑な主張を行うことにより、理想的な人間関係へつなげられます。 アサーション理論では、コミュニケーションの自己表現として3つのタイプに分けられます。 1、アグレッシブ(攻撃的):自分のことだけを考えて、相手のことを考えず自己主張する。理由を聞かずに頭ごなしに叱責する。他者批判的で支配的。私はOK,あなたはOKでない。 2、ノンアサーティブ(非主張的):自分より相手を優先し、自分のことを後回しにする。自分の意見を押し殺して相手に合わせる。自己主張が控えめで消極的。私はOKでない、あなたはOK。 3、アサーティブ(自他尊重):自分の気持ちを素直に伝えつつ、相手の気持ちも考える。お互いの意見を出し合って、主張が食い違う時でも歩み寄って双方にとって納得のいく結論を出そうとする。自発的、積極的。私もOK,あなたもOK。 ここで、アサーショントレーニングの例について紹介します。 たとえば、仕事の締め切りが近づいてきた時に「仕事の進みが遅い!」と一方的に上司に怒鳴られた時、どう答えますか? ・「申し訳ありません」と弱々しく言って黙り込む →ノンアサーティブ ・「そんなに怒らなくていいじゃないですか!」と強い口調で言う →アグレッシブ ・「仕事が遅れて申し訳ありません。お怒りはわかりますが、下準備はできて後はまとめるだけなので、もう少しだけ待っていただけないでしょうか」と穏やかに言う →アサーティブ このように、アサーショントレーニングの基本は、まず、相手の意見を聞き、肯定し、相手への気持ちを理解したことを伝えながら、自分の主張をすることです。 そして、お互いを尊重しながら素直に自己表現できるようになることを目指します。 より良い人間関係を築くためにも、ストレスをため込まないためにも、ぜひ職場や家庭で試してみてくださいね! そして、よくわからない、うまくいかないなど、ご質問があれば、ご相談下さいね(*^_^*) |
2019年8月1日(木) |
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