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 ランチョンミーティング〜医療者としての心構え
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「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように朝晩は気温が下がり暑さが和らいできました。出勤前に空を見上げると、青空の中にハケで描いたようなすじ雲が見られました。夜には虫の鳴き声が聞こえ、秋らしくなってきました。

季節の変わり目は、自律神経の乱れによる体調不良を生じやすい時期です。さわやかな秋空の下、ウォーキングなどで体を動かし、睡眠と栄養をとって調子を整えていけるといいですね。




さて、今日の院内ミーティングでは反省会とともに医療安全管理研修を行いました。

まずは、当院の不手際で患者様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

院内および院外の連携不足についても深く反省し、今後の再発防止と対策について話し合いました。


今後は、確認不足による間違いがないようスタッフ間のコミュニケーションを密にとり二重チェックを行うこと、病診連携を速やかに行うこと、そして、わかりやすく丁寧な説明を行うことを心がけ実行してまいりたいと思います。

我々は、医療を求めて来られるお一人お一人に真摯に向き合い、その方の状況を考慮しながら適切な医療を提供させていただく所存です。

受診されるまでさまざまな思いを抱きながら勇気を出して受診された方々に、受診してよかったと思っていただけるようスタッフ一同全力で取り組んでまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。



今回、患者様にご指摘いただいたことで、初心に立ち返り、医療者として日々の行いや医療について、改めて考える機会となりました。


医療を受ける側と提供する側〜両方の視点から医療を考える

医療を受ける側として

私事になりますが、家族の入院で付き添った際に感じたことがあります。

患者さんや患者家族はこんなに大変な思いをしているのだと実感したとともに、いつもの医療者として見える景色と全く異なりました。

治療を受ける本人や家族にとって、流れている時間の長さ、医師や看護師、病院スタッフの言葉や振る舞いがとても気になり影響を受けること。病気になって心身が弱っている本人や看病疲れの家族の気持ち。。初めての治療を受ける不安、検査結果が出るまでの不安、一つ一つが不安で仕方ない。医療者は忙しそうにしているが、きちんと向き合って適切に治療してくれるのだろうか。。もう少し優しく丁寧に接してほしい。。辛い時は時間が長く感じてしまう。。


医療を提供する側として

医療者は患者さんと全く同じ体験はできないものの、どんな気持ちでいるかを想像し、自分ならどうしてほしいか、どのような言葉に励まされ、反対に傷ついてしまうのか、よく考えて言葉を発していかなければなりません。

患者さんは治療の侵襲でただでさえ苦痛であるのに、医療者の何気ない言動で苦痛や不安が増すようなことはなくさなければならないと思います。



医療は医療者と患者さんとの協同作業で信頼関係が大切

医学は日々進歩していますが、医療に100%の確実性はないと言われています。だからこそ、十分な説明と同意を元に治療方針を選択していくことになります。

我々医療者は常に患者さんの立場を尊重し、そして患者さんも遠慮なくご自身の気持ちを伝えていただき協力し合うことで、より良い信頼関係を築き、納得のいく治療を行っていくことができると思います。


いつも医療者側にいると気づきにくいことを患者様から教えていただくことが度々あります。これからもどうぞ忌憚のないご意見をお聞かせ下さい。

今回のご指摘を真摯に受け止め、安心して受診いただけるようなクリニック作りに努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。




2019年9月25日(水)

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