「笑門来福」〜笑いは健康の源 |
投稿: |
本年が皆様にとって穏やかで健やかな一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。 安心して来院いただけますようスタッフ一同 笑顔でお迎えし、適切かつ丁寧な診療を心がけてまいります。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 コロナ禍が続いた昨年は中高年の方のみならず中高生など若い世代の方の受診が増えました。 思春期である中高生世代は、環境の影響を受けやすく、特に家庭や学校での大人の言動や態度にしばしば敏感になります。大人が疲れて笑顔が減ると、子どもも笑顔が減り、また大人の笑顔が減る悪循環を呈してしまいます。 コロナ禍でより人との接触も減り、笑う機会も減っているのではないかと思います。 「笑門来福」「笑う門には福来る」というように、悲しいことや苦しいことがあっても、希望を失わず「笑い」や「笑顔」を少しでも増やし健康を保ち幸せを感じられたらいいですね。 ![]() お正月プリザーブドフラワー 「笑い」の効果 楽しかったことを思い出したり、楽しいことを想像したりして、どんな些細なことでも幸せを感じられたら、自然と笑顔になれます。そして笑って笑顔でいると幸せが巡ってきます。 なかなか面白く感じられない時でも笑顔を作って笑ってみましょう。声を出して笑っても、つくり笑いでも、口角を上げて微笑んでも同等の効果があるといわれています。 笑うと何だか気持ちが楽になったり、肩の力が抜けたりします。 そして笑顔でいると、周りも笑顔になり、コミュニケーションが円滑になり、いい関係や連鎖が生まれ、お互いにハッピーになります。 「笑い」がもたらす健康効果には、さまざまなものがあります。 1)NK細胞が活性化→免疫力アップ→がん・感染症予防 2)コルチゾール減少→血糖値低下→糖尿病予防 3)ドーパミン放出→意欲や記憶力がアップ→認知症予防 4)セロトニン放出→気分の安定化、不眠やうつ予防 5)エンドルフィン放出→鎮痛効果・幸福感 6)顔の表情筋を鍛える→リフトアップ効果 このように「笑い」は心やからだの健康を保つのに役立ちます。 もちろん、笑うだけで疾患が予防できる訳ではありませんが、プラスに働くことは国内外の研究で指摘されています。 笑いの頻度と認知機能の関連の疫学研究では、ほとんど笑う機会がない人は、ほぼ毎日笑う人に対して認知機能低下リスクが2倍以上高いとのデータがあります。 また、笑う頻度と死亡や病気のリスクを分析した調査結果では、ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて死亡率が約2倍高く、脳卒中など心血管疾患の発症率も高かったといいます。 辛さや苦しさを抱え、笑おうと思っても笑えない状況にある方もおられると思います。 無理をされる必要はありませんが、微笑んでみると心が少し軽くなるかもしれません。 そして回復の兆しが出てきたら、心身リハビリの一環としてからだを動かすとともに口角を上げて笑顔でいると好循環が生まれやすくなるのではないでしょうか。 今、ストレスを感じておられる方もそうでない方も、ぜひ「笑い」を生活の中に取り入れて、ご自分らしく健やかに過ごせるといいですね。 ![]() ![]() 当院通院中 70代女性の絵画作品 参考文献 「認知症予防を目的とした笑いの効果についての実践的研究」大阪大学 大平哲也 「笑う頻度と全死亡および心血管疾患発症リスクの関係:山形県コホート研究」山形大学 櫻田香 |
2022年1月6日(木) |
<< 「あるがまま」〜コロナ禍における森田療法の活用 2021.7.17 |
2023年 新年のご挨拶 >> 2023.1.5 |
はじめのページに戻る |