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 発達障害について〜そもそも発達障害って?
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発達障害の多くを占める自閉スペクトラム症(ASD)では、

社会性、コミュニケーション、想像力の障害が3徴候。加えて感覚過敏も多い。


社会性の障害 : 周囲の人と合わせることが苦手。相手の気持ちが読み取りにくい。対等な対人関係を築きにくい。

コミュニケーションの障害 : 表情が硬くなったり大げさになったり、その場に応じた表情や言葉を使って関わるのが苦手。自分の気になった部分に着目して会話がうまくいかない。

想像力の障害 : 想像力のズレによる常同反復・こだわり。予定の変更によってどんなことが起こるのか想像できず、臨機応変な対応ができずパニックになる。安心できる同じパターンを繰り返しがちで、こだわりが強くみえる。興味のあることには徹底的に取り組む。

感覚の偏り(感覚過敏さや鈍感さ、ある音には敏感に反応するが別の音には鈍感など)の特徴があります。


発達障害の傾向は全ての人に認められるスペクトラムであり、環境によって、その傾向が強く出たり目立たなくなったりする。


治療や支援が必要なのは、その人が苦しさを感じたり生活に支障を来したりしているかどうか。


発達障害特性をもつ方が感じる生きづらさ、そして二次的に生じるうつなどの精神不調を防いでいくこと。早めに対処することが大切です。


自信を持って社会生活を送っていけるよう、社会全体で理解し支援していくことが今後の課題でもあり、日本の将来にとっても重要なことだと思います。
いつも診療で感じていることを、今回の学会でも再確認しました。


メンタルクリニックにおいてできること。


彼らが自らの発達凹凸の特性を知り、生きづらさがそこからきていることの自己理解を深めること。
その上で、現代社会を生き抜くためにどのような工夫をし協力してもらうのか。
そして、自らの魅力や能力を発揮して生き生きと自分らしく人生を歩んでいけるように。


我々も患者さんから教えてもらうことが沢山あります。

一人で悩まず、一緒に考えていきましょう!



2019年7月2日(火)

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